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勝沼醸造

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最後に訪れたのは、「勝沼醸造株式会社」さんです。


駐車場に車を停めていると、「福井からですか?」とスタッフの方に声をかけられました。「福井ですと、販売店さんで『はやし』さんってご存知ですか?」と聞かれましたので、「はやしさんは、ご存知も何もすぐ近くですし、お酒をはやしさんから入れてもらってます。」と言うと、「そうですか!はやしさんはアルガブランカの最初からの特約店さんなんですよ。」ということで話が盛り上がりました。


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勝沼醸造さんは、1937年創業。


 


 


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これは古い看板。昭和飲料株式会社になっています。


今の勝沼醸造株式会社になったのは、1954年だそうです。


 


 


 


 


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こちらのワイナリーのオーナーの弟さんの有賀弘和さんにお話をうかがいました。


こちらは日本で最も多くの甲州種を仕込むワイナリーで、毎年約380トンです。こちらのオーナーが目指したのは、甲州種から世界に通じるワインをつくることだそうです。20年前から果汁を凝縮して補酸や補糖を行なわない製造方法に挑戦し、樽醗酵やシュールリー法をとりいれるなどして甲州種の可能性を追い求めてこられました。笛吹市伊勢原の甲州種ぶどうで造るワインには、ソーヴィニヨンブランのような香りと爽やかな酸味という「テロワール」があることも発見し、伊勢原に続く新しいテロワールを発見すべく研究を続けておられいます。


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2003年に「アルガブランカ」というシリーズ、甲州種で発泡酒から極甘口まで6アイテムを揃えられました。パリで開催のフランス醸造技術者協会主催のワインコンテスト「ヴィナリーインターナショナル2003」で『甲州特醸樽醗酵1999』が、日本史上初の銀賞を獲得したのです。今までは、甘口ワインでの受賞はあったが、辛口白ワインでの受賞は初めてとのことで、これはかなり意味のある賞になると思います。


 


 


 


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「たとえ一樽でも最高のものを」という信念の基、本当にこだわったワイン造りを目指しておられます。


 


 


 


 


 


 


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こちらは、樽貯蔵庫。フランスから樽を輸入。アメリカンオークではなく、フレンチオークを使用。フレンチオークの樽はアメリカンオークの樽の倍の値段だそうです。


どうして、フレンチオークを使うかというと、年輪が細かく、甲州種の熟成に適しているからだそうです。


 


 


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こちらは、ぶどう農家さんたちの収穫などを管理するところ。


 


 


 


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実は、これは昔の冷蔵庫なのですが、今はスイッチも入れられず、壊すこともできず放置されたままです。


昔は「いかにぶどうを保存するか」ということがテーマだったのですが、流通が発展した今、無用の代物となっているそうです。(昔は生食がほとんどでした)


ぶどう生産・ワイン造りの歴史も垣間見ました。


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こちらは、「棚作り」のぶどう畑です。生食用では、だいたい1本のぶどうの樹に、500房実らせます。


 


 


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そして、こちらが、勝沼醸造さんの「番匠田(ばんしょうだ)」という自社畑。


 


カベルネソーヴィニヨンが植えられています。垣根仕立てです。コルドンです。


ちょうどぶどうが実っていました。


 


 


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有賀さんが子供たちに「食べてごらん?!」と言ってくれました。


子供たちは、「甘~い!美味しい!」と言ってパクパク食べ始めました。


 


 


 


 


 


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ワイン用のぶどうは、だいたい1本のぶどうの樹に20房です。生食用がいかに大量に生産できるかがわかります。


でも、糖度が全然違います。


ワイン用のぶどうには糖度が「22」ないとだめなのです。1990年から11年研究に研究を重ねて、やっと糖度22度のぶどうが出来たそうです。


 


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これは、台木の接木の部分です。アメリカ原産のぶどうの木を台木として接ぎ木しています。フィロキセラ対策です。


 


 


 


 


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こちらはシャルドネの木です。


もう収穫は終わっていました。


 


 


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シャルドネの実がつくところにはずっと金網が張られていました。鳥が食べに来るからだそうです。カベルネにはありませんでした。「どうしてカベルネには網は張らないのですか?」と尋ねると、「カベルネは鳥は食べないんですよ。でも、どうしてシャルドネだけ食べるのかはわかりませーん、鳥に聞かないと。」とおっしゃっていました。


 


 


 


 


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こちらは、勝沼町のシンボル「土屋龍憲と高野正誠」。


明治10年、大日本山梨葡萄酒会社を代表して渡仏しワイン醸造を学ぶ。帰国後、山梨におけるワイン産業の基礎を創った二人です。


 


 


 


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これが、「アルガブランカ シリーズ」


 


 


 



 


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樽貯蔵庫の二階には、リーデルのソムリエシリーズのグラスがずらーっと並ぶギャラリーがあります。


 


 


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「いつかリーデル社に甲州種のグラスを作ってもらいたい」というのが、有賀さんの夢だそうです。以前、リーデルの担当者に甲州種を垂直飲みしていただいたとのことですが、均一でないということで、認めてもらえなかったそうです。ぜひ甲州グラスが実現できるように応援したいです。


 


そして、おもしろい試みをされているのが、「同じ甲州種でも、ぶどうの生産者ごとに生産者の名前のワインを造ってらっしゃるのです。同じ勝沼のテロワールでもぶどう生産者・畑によって違うワインになるという、かなり深いやり方も実行されています。


日本でアルコール類を100%としたら、ワインは2.6%です。その2.6%のほとんどは輸入ワインです。そんな0.?%の日本ワインの良さをわかっていただけるために私たちは頑張っています。と本当に熱く語っていただきました。生産者の声は実際に聞いてみないと本当にわからないものです。


 


勝沼醸造株式会社 http://www.katsunuma-winery.com/


山梨県甲州市勝沼町下岩崎371 TEL 0553-44-0069


 





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2007年10月04日 04:05に投稿されたエントリーのページです。

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