
さて、南仏ワイナリーの旅もクライマックスを迎えようとしております。
ペノティエを後にし、今度はロングラン、マディラン地区に向かいます。3~4時間のドライブをし、フランス南西部のマディラン地区に着きました。
どの辺の場所かというと、大まかに言えば、ラングドック地方とボルドー地方の間です。

シャトー・ラフィット・テストンにやってきました。

まず案内されたのが、テイスティングルーム。
ウェルカムワインと奥様手作り、カナールのリエットのオープンサンドをいただきました。
「ラフィット・テストン・キュヴェ”エリカ”」という白をいただきました。エリカというのは娘さんのお名前で、そのキュヴェにエリカと名づけたそうです。
ご主人が、「この部屋には、僕の大好きなものが3つあります。」とおっしゃいました。

まず一つは、スペインの闘牛。闘牛を見に行くのが趣味だそうです。

そして2つ目がラグビー。元ラガーマンだそうです。

そして3つ目は、ワイン!ここで作られている6種類のぶどう品種の写真が飾られています。
テイスティングルームの雰囲気で、その蔵のワインへのこだわりもわかります。


ワインを納品する箱です。とってもかわいいデザイン。

ガラス張りの小窓から、セラーの中が見えます。



そして、案内されたのは、ワイナリーの隣にあるご自宅。ここでディナーをいただけるようです。


素敵なテーブルコーディネート。
すべて奥様の演出!


ブルーのシャツが、ここのオーナーのご主人です。
白のシャツが息子さん、赤いシャツは娘さんの彼氏だそうです。
(ちょうどフランスの国旗のようにシャツのカラーを合わせたのかな?と思ったのは私だけ・・・?)
まず最初に出てきたお皿、奥様手作りのカナールのフォアグラと黄桃のグリル。

これが本当に美味しくて、感激でした!!!

フォアグラと黄桃を少しずついっしょに食べると、本当に相性ぴったりで、フォアグラのマッタリ感と黄桃の酸味と甘味が絶妙のお味でした。

そして、カナールのワイン煮込み。
これもとても美味しく、何時間も煮込んで作っていただいたそうです。奥様は本当にお料理が上手だと思いました。

そして、チーズ。


ご主人が切り分けてくださいました。

そして、デザート。

エスプレッソまで出してくださって、本当に大満足♪

また、ご馳走していていただいたお礼に、お抹茶を点てました。やっぱりお茶を点てるのを見るのは、みんな初めてみたいで、興味津々で見てくださいました。
その後、ホテルへ移動しました。

泊まったホテルです。田舎の小さなかわいいホテルでした。
ホテルに宿泊して、翌日、改めてシャトーへ。

蔵の中を見せていただきました。


こちらは、ステンレスタンク。
42ヘクタールの畑を所有されているそうで、30年前はネゴシアンに樽売りしていたそうですが、このご主人の代になって、自社で瓶詰めを始めたそうです。昔は、マディランというAOCはあまり有名ではなく、樽売りが普通だったそうです。今は55社が自社で瓶詰めしているそうです。
マディランは、Tannat(タナ)という特徴的なぶどうの品種を使います。タナというぶどうは、気候的に、 ・暑くないといけない ・水がないとだめ という特徴があるため、フランスではマディランの地区でしかタナを作っていないそうです。
マディランでは、タナ、カベルネソーヴィニヨン、カベルネフランの3つの赤ワイン品種が作られています。作付面積は、タナが一番多く、80%をしめています。
マディランでは、AOC上、赤ワインは「マディラン」、白ワインは「パシェラン」となっていて、フランスのAOCでは唯一、赤と白で名前が違う地区となっています。

こちらはセメントのタンク。

この表は、醗酵の過程を記録していく表だそうです。
赤い線が温度、黒い線が糖度です。糖度がなくなるまでチェックしていきます。

こちらは地下のカーヴ。赤ワインが貯蔵されています。



こちらは白ワインのカーヴです。


試飲させていただきました。

ここで、「バトナージュ」というのを見せていただきました。
発酵中の樽底に沈殿した澱を撹拌し、ワイン全体に混ぜることをバトナージュといいます。バトナージュをすることにより、樽の中のワインに酸素も少し絡み、全てのワインに澱と酵母が接触し、澱についた旨味成分が辛口のワイン特徴となって現れます。また、樽材の中で発酵させるということにより、オーク樽からの成分によりアロマが生まれフレーバーが展開し複雑なワインが出来上がります。


娘のエリカさんが、バトナージュを実際にやってくださいました。

そして、バトナージュした後のワインを試飲。
にごり具合が全然ちがいました。味も旨みがありました。

私も、バトナージュさせていただきました♪
意外に難しいです。これを全部の樽、やらないといけないので、結構重労働ですね。


樽で寝かせたワインはアッサンブラージュして、落ち着かせ、瓶詰めとなります。
このご主人が持っている管を樽に入れ、タンクに集め、アッサンブラージュするそうです。

ちょっと香りも拝見・・・

こちらが醸造所とテイスティングルーム。

こちらがご自宅です。
その建物のそばから、一面に広がるぶどう畑。




ビオディナミにこだわり、樹齢100年以上の畑を所有されています。無農薬、除草剤なども使わず、ここの畑には15種類の雑草が生えるようになっています。春に草刈りはしますが、また秋には伸び、とてもいい環境になっているとのことです。草を耕し、根っこの隙間に空気が入り、それが自然の肥料となっているとも話しておられました。(ミクロバリウム)




とてもすばらしい家族経営のシャトー・ラフィット・テストンさん。この感動を忘れず、帰国して日本の皆さんにもこのこだわりをわかっていただけるようにしたいです。